こんにちは!
工場長のずっきーです。
今日は構造を知るために「分解」してみよう!のススメについてお話します。
なにかを創作するとき、その構造が複雑であればあるほど
再現が難しく、複雑な設計やハイレベルなテクニックが必要になりますが
そこをゼロから想像するのは大変です。
大抵は「先人の教え」(既成品など)に習って基本的にはそれを踏襲して
自分でもっと変えたい部分は自由にカスタマイズして作ることが殆どではないでしょうか。
先日、愛用していた白いショルダーバッグが
いよいよ使うのも気が引けるほど年季が入ってきて
「そろそろ新しいバッグに買い替えだ!」と
新しいバッグを物色していました。
「この古いバックはもう捨てるしかない」と思ったのですが
ふと「勿体無い…何か使えないかな?」と考え
捨てる前に「分解」してみることにしました!
ザクザクと縫製用の挟みで思い切って切ります。
ファスナーや取っ手のパーツなど
まだ再利用できそうなパーツは捨てずに、新商品の試作などに使う事にしました。
分解の目的は
「プロの仕事はどうなってるのかを見る為」
です。
私がポーチやクッションを製作する際は
書籍やネット上情報をいろいろ見て、テクニックや材料の選定は
それらの情報をいくつか組み合わせて、取捨選択して作っていますが
こうして実物を分解すると新たな発見がありました。
・裏側の構造がわかる
・裏側に補強の為に使用している材料(芯材)がわかる
・美しい糸の処理方法(表に響かないように上手に糸の始末をしている)がわかる
▲私に切り刻まれてしまったバッグ
鍵などを入れるファスナー付きの内ポケットの構造が良く分かりました。
縫製のプロは既に実践している事かも知れませんが
私は勉強になったのでシェアさせて頂きました!
ただ1つ難点が…。
そのまま捨てるよりも切り刻んでしまうので、なんだか良心が痛みます(;_;)
作ってくれた方への感謝の気持ちを持って分解するといいかも知れませんね。
「素敵なバッグをありがとうございました!
決して高価ではなかったけれど、たくさん入って使いやすく、
友人からの評判も上々で愛用しました。
最後の最後に切り刻んでしまってごめんなさい。
お陰で次の作品づくりの勉強になりました。
ありがとうございました!」
という感じで。
みなさんも何か本格的に作りたい時に
チャンスがあれば是非プロの仕事を「分解」してみてくださいね!